食器

こんにちは、abode homewaresのクヤマです。
子供から大人まで人気な割れにくい食器ですが、割れにくい食器と言っても種類は様々です。それぞれに特徴がありますので、何も知らないまま割れないと思い込み使用していると大変危険な目にあうこともあります。そうならないためにも、主な割れにくい食器4種を比較してそれぞれの特徴を解説しますので、食器選びの際の参考にしてみてください。

主な割れにくい食器4種

割れにくい食器を材質ごとに大きく分けると、主にこの4種類となります。それぞれの特徴を詳しくご説明します。

1.強化ガラス製

強化ガラス食器

強化ガラス製の食器とは、通常のガラスよりも衝撃に強いガラスで作られた食器です。よく似たもので耐熱ガラスがありますが、これらは全くの別物です。強化ガラスは衝撃に強いだけで、耐熱性は通常のガラスと変わりありませんのでご注意ください。

メリット

次で紹介する強化磁器と比べても軽く、少々の衝撃では欠けたり割れたりしないため気軽に扱うことができます。また、油汚れなどの汚れ落ち性能も高いので、洗い物など気にすることなくどんな料理も盛り付けできる点も嬉しいです。そして好みにもよりますが真っ白な美しい外観も特徴的です。

デメリット

最大のデメリットは割れた時の危険度です。強化ガラスが割れる時は、通常のガラスと比べて細かい破片が広範囲に飛び散るというとう特徴をもっています。昔は小学校の給食用食器として使われていましたが、割れた時の破片で児童が失明に近い大けがを負うという事故が発生して以来、割れた時の危険性を考慮して現在ではあまり使われなくなっています。

2.強化磁器製

強化磁器

強化磁器とは、磁器にアルミナを加えて強度を高めた食器です。通常の磁器と比べて2~3倍程度の強度があります。

メリット

 通常の磁器のメリットであるにおい移りしにくい点や、焼き物ならではの滑らかな質感などはもちろんですが、万が一割れてしまった時に強化ガラスのような危険な割れ方をしない点は大きな違いです。割れ方は通常の磁器と変わらないので、強化ガラスよりも安心してお使いいただけるのではないでしょうか。

デメリット

 強化磁器は配合する成分が増える分、重たくなり価格もやや高めのものが多いです。また、使用中に急に割れる恐れがあります。これは強化磁器に限らず全ての陶磁器やガラス食器に言えることですが、小さな傷やダメージは蓄積されていき、いつも通り使っている最中に急に割れるということがあり危険です。実際に持った時や置いた時に急に割れて手指を切るけがをした方もいらっしゃいます。ついつい長く愛用したくなりますが、ある程度の年月で買い替えなども検討したほうがより安全にご使用いただけます。

3.木製

木製食器

 温かい木のぬくもりが感じられる木製食器。木製だから割れにくいというのは容易に想像できますが、それ以外の特徴も解説しますので、是非とも参考にしてみてください。

メリット

自然の温もりを感じるナチュラルな雰囲気は他の材質にはない魅力です。ガラスや陶磁器と比べてとても軽く、その分割れる心配もあまり要らないので手軽に扱えます。木は熱を通しにくいという性質を持っているので、保温性に優れ、お皿を持った時に熱くないというのも嬉しいポイントです。

デメリット

 木製食器は自然素材ということもあり水分や油分に弱いので、盛り付ける料理や洗う際に使用する洗剤などには注意が必要です。また、電子レンジや食洗器に対応していないものも多いので、朝食だけなどシーンを分けて木製食器ならではの魅力を楽しむのもおすすめです。木製食器には表面にコーティングがしてあるものとしていないものがありますので、機能性や見た目などを考慮して選びましょう。

4.樹脂製(プラスチック製)

メラミン食器

樹脂製の中でも大きく分けると熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の2つに分かれます。ほとんどの樹脂製食器は熱可塑性樹脂ですが、メラミン食器だけは熱硬化性樹脂に含まれていて特徴も大きく異なるので、メラミン食器とそれ以外の樹脂製食器に分けてご説明いたします。

メラミン食器

メリット

 メラミン樹脂が含まれる熱硬化性樹脂は熱可塑性樹脂よりも丈夫で、耐熱性に優れています。そのため割れにくく、保温性が高いにもかかわらず持った時にお皿自体が熱くならないという高い安全性を誇ります。また、万が一割れてしまっても、破片がガラスや陶磁器ほど鋭利ではないので安心です。メラミン食器は発色も良くデザイン性に富んでいるので、お気に入りのデザインがみつかりやすいのも嬉しいポイント。

デメリット

 メラミン食器は基本的に電子レンジ不可です。電子レンジを多用する方は他の容器に移し替えるか、電子レンジ対応のお皿と組み合わせて使用することをおすすめします。よく噂されているホルムアルデヒドの溶出に関しましては、既に日本を含む世界中の様々な機関で安全性が確認されています。メラミン食器に含まれるホルムアルデヒドはごく微量で、私たちが普段から食べている自然食品にはそれ以上の量のホルムアルデヒドが含まれております。

その他の樹脂製食器

メリット

 メラミン以外の樹脂製食器は電子レンジに対応しているものもあり、ガラスや陶磁器よりも軽くて割れにくいです。何よりも価格が比較的安いのが大きなメリットです。また、最近では異なる樹脂を組み合わせて作られた新しい材質や、樹脂製には見えないようなおしゃれなデザインもあるので多くの選択肢の中から選ぶことができます。

デメリット

 強度という面ではメラミン樹脂にはやや劣り、汚れ落ちや色移りなどが気になります。また、好みの問題ですが、陶磁器などの焼き物が好きな方からすると若干チープな印象に見える場合もあるでしょう。一緒に食卓を囲む人や、場所によって他の材質の食器と使い分けてみるのもおすすめです。

まとめ

どんなに割れにくい食器でも割れるときは割れます。その割れてしまった時のことまで含めて考えると、選び方も変わってくるのではないでしょうか。

また、最近ではバンブーファイバー(竹の粉)など自然由来の原材料を取り入れた食器なども増えてきてます。人だけではなく、環境にも優しいサスティナブルな食器を使ってみるのもおすすめです。

ご覧のように割れにくい食器には様々な種類がありますので、あなたの生活スタイルに合ったものを選ぶための助けになれば嬉しいです。

12月 02, 2022 — KuyamaRyuji